アフリカ大陸の東、赤道直下に位置しています。
首都:ナイロビ
面積: 580,367 km2
人口: 47,564,300 (2019)
国土の約8%が国立公園など保護区に指定されています。
野生動物の60%以上が保護区外に生息していると言われています。
ケニアの中にいくつかの地域で調査・研究、保全活動を実施しています。地図上のヒョウのマークが、それぞれの調査地場所です。
茶色のヒョウの地域ではGPSを装着しています。
ヒョウをはじめとしたケニアの野生動物を、
地域の人々と共に持続的に保全していくことが、わたしたちの活動の目的です。
最初の調査地ナイロビでは、捕獲したヒョウにGPSを装着、住宅街を利用していると言われるヒョウが、どのような行動圏をもち、どのように人々の生活圏とオーバーラップしているのか調査をすすめてきました。 また、餌を、家畜を襲うことに依存しているのではないかという住民の声がありましたが、調査の結果、70%以上が野生動物由来であることがわかりました。
ナイロビのビル群を背景に野生動物たちは、常に変化する環境に適応しながら生息し続けています。写真はセグロジャッカルのカップル。 使用済みのシロアリ塚などをさらに地下深く掘って巣をつくり、子育てをします。
国立公園のすぐ外にある住宅街。 広い敷地に一軒家があり、多くの緑が残っています。この地域をヒョウ、ライオン、ハイエナをはじめ、多くの野生動物が生息しています。
地域の人々と共に、野生動物保全に取組む地球環境基金の助成を受けて、ケニア共和国ナロック県ゴイラレ地区で活動しています。家畜被害が増加する一方で 家畜の数が増加することで、野生動物の生息地が減少しないように、地域の人々と一緒に活動しています。
活動地の風景
たくさんの野生動物が生息しており、多様性の高い地域です。マサイの人々も共に生活しており、海外の観光客を受け入れるホテルなどがあります。
ヒョウの行動圏を明らかにし、人との生活の場の共有について調査するために、ヒョウを捕獲してGPSの装着を試みています。
写真は一緒に調査をしているケニア人スタッフとともに、ヒョウの捕獲のための箱罠を設置しているところです。
牧畜民が牧畜を主な生業としている地域です。 現在は、人口密度は低く、多くの野生動物が生息しています。観光地ではないので、野生動物は地域の人々にとっては、直接的な収入源とはならないので、どのように野生動物を地域住民と共に保全していくのかが、今後の課題です。
写真はハイラックス類。 ヒョウの餌にもなっています。ゾウに近縁といわれる動物で、大きさは家ネコぐらいです。愛嬌があります。岩場を好み、集団で生活しています。
フィールドに仕掛けたカメラトラップがとらえたヒョウの画像。この地域は野生動物の調査が今まで実施されていなかったため、 カメラを用いて、ヒョウを撮影し個体識別することで、個体数の推定を試みている段階です。これから調査をして、いろんなことが明らかになっていくのが楽しみです。
人間とヒョウは、もっと仲良くなれる。
「ヒョウ」って知ってる?
「ヒョウ」っていなくなってもいい?
アフリカのケニアで、
「ヒョウ」も「人間」も困っています。